批判殺到 映画「バービー」公式アカウントが“悪ノリ”反応 原爆投下連想画像に「思い出の夏に…」

2023年08月02日 05:10

芸能

批判殺到 映画「バービー」公式アカウントが“悪ノリ”反応 原爆投下連想画像に「思い出の夏に…」
原爆投下を連想させる画像と「バービー」のコラージュ画像が添付された投稿に映画「バービー」の米国公式Xアカウントが反応
 バービー人形の世界を実写化した「バービー」と、原子爆弾を開発した物理学者を主人公にした「オッペンハイマー」の米映画2作品のコラージュ画像がSNS上に多数投稿され、原爆投下を連想させる画像に「バービー」の公式アカウントが好意的メッセージを投稿したことが物議を醸している。日本では非難のコメントが続々とSNSに書き込まれている。
 「バービー」の日本の配給元のワーナーブラザースジャパン合同会社は7月31日「極めて遺憾」とするコメントを発表。これを受け、米ワーナー・ブラザースが同日(日本時間1日)、地元芸能メディアに対して「配慮に欠けた投稿を遺憾に思っております。心からおわびします」とする声明を出した。

 米国では、この2作は7月21日に同時公開。内容が対照的な2作品を見ることがブームになり、バービーとオッペンハイマーをかけ合わせた「Barbenheimer(バーベンハイマー)」の造語まで生まれた。

 公開日前後から、バービー役の女優マーゴット・ロビー(33)の髪形が原爆の「キノコ雲」になっていたり、バービーと幼なじみのケン(ライアン・ゴズリング)が原爆の爆発をバックに笑顔を見せる画像などが出回り出した。

 そんな中で、米公式アカウントがこれらの画像に「思い出に残る夏になりそう」などと返信。今月6、9日にそれぞれ広島と長崎の原爆の日を控えるということもあり、日本からは批判が殺到。「全然笑えない」「バービー凄く楽しみにしていたけどもう見ない」などと大炎上した。

 英国のスナク首相は「#Barbenheimer」のハッシュタグをつけて映画を見に行ったことをSNSで報告。「広島G7サミットで何を学んだんだろうか?」など非難が相次いだ。

 「バービー」は2日には、グレタ・ガーウィグ監督が参加して都内でジャパンプレミアが行われる。一連の騒動に言及するか、注目が集まる。

 ▽バービー 1959年に米国マテル社が発売した着せ替え人形「バービー」の世界観を再現した実写映画。バービーの体に異変が起こり、幼なじみのケンとともに人間の世界に原因を探りにいくストーリー。日本では11日公開。

 ▽オッペンハイマー 原爆開発を主導したことから「原爆の父」として知られる米物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画。日本公開は未定だが、洋画配給関係者によると「本国では日本公開を検討している」という。

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