日大、違法薬物保管の副学長に法的問題は? 弁護士「12日とかなってくると、容疑を受ける状況に」

2023年08月09日 15:57

芸能

日大、違法薬物保管の副学長に法的問題は? 弁護士「12日とかなってくると、容疑を受ける状況に」
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 弁護士の亀井正貴氏が9日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、日大アメリカンフットボール部員の北畠成文容疑者(21)が寮で覚醒剤と大麻を所持していた容疑で逮捕された事件を受け、8日に日大が開いた会見についてコメントした。
 部員の大麻使用疑惑に関する複数の情報提供を受けて大学側は調査を始め、7月6日に寮から不審な植物片や錠剤を発見。しかし、警察への連絡は18日と大きく遅れた。この期間について沢田康広副学長は、部員らへの聞き取り調査継続を優先させたと説明した。

 沢田副学長は、元検事でもある。同じく検事から弁護士になった亀井氏は、こうした発言に「率直には驚きますね」と印象を口に。「大麻かもしれないということで、大麻の存在についての未必的故意(確証はないが蓋然性を認識していること)を認めている内容になっている。自分の責任において保管したということは、要するに所持したということですから、違法薬物を所持して、しかも違法薬物かもしれないと認識していたということ」と問題視した。

 不審物は沢田副学長が自身の責任において保管し、12日後に警察へ提出した。亀井氏は「みだりに大麻、覚醒剤を所持するのは犯罪なんです。みだりにというのは、社会通念上、正当化どうかということなんですけど、親が家の中で子供が大麻を持っているのを取り上げて、警察に行くまで保持するというのは明らかに正当なんですけど」と、法律用語の解説や実例を挙げて説明。「短い時間だから許せるけど、10日とか11日とか12日とかなってくると、容疑を受ける状況になってきていると思う」と、沢田副学長へ捜査が及ぶ可能性にも言及した。
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