TBS「世界陸上」石井アナ 織田裕二から受けたバトンとは「選手の涙、汗、笑顔…」動く総合司会に
2023年08月17日 07:50
芸能
「昨年の世界陸上の開幕前に織田さんと1時間ほど対談させていただきました。その時、印象的だったのが『陸上というものは、シンプルなもので、スポーツのすべての基本的なものが詰め込まれている。シンプルだからこそ、難しいし、大変さというものがある。そういったものを自分たちが現場で伝えられることに魅力がある』とおっしゃっていて、まさにその通りだと思いました」
--石井アナは2015年北京大会からオレゴン大会まで4大会連続でフィールドキャスターを担当。ウサイン・ボルトさんをはじめとした世界的アスリートのナマの声を届けてきた。現地のウオーミングアップエリアでは、石井アナの報告に熱心に耳をかたむける織田の姿がありました。そうした交流の中で石井アナが体得していったものも多かったと思います。
「世界陸上は40年の大会の歴史の中で、テクノロジーが発達し、シューズなど道具や技術の進化ももちろんありますが、選手たちとコーチのやり取り、努力の仕方、涙、笑顔…これは普遍的なもので、何年たっても変わらない。織田さんがおっしゃっていた、陸上競技というシンプルなものの中にある、競い合い、緊張感、楽しさが生み出しているものなんだと思います。そういった部分を選手のすごく間近でリポートさせてもらってきました。どううまく伝えたらいいのか…ですが、もしかしたら、それはある意味、僕らが伝えなくても、視聴者の方々は映像を見れば感じることができる。そこはうまいバランスでやれたらいいなと思っています。織田さんとお仕事をさせていただいて感じたのは、素直に思ったことを真摯に学び、視聴者の皆さんに伝えていくのが大事ということ。学んでいるからこそ、面白いポイントが分かっていらした。そのようなポイントの見つけ方を非常に勉強させてもらいました」
―-WBCのリポートで、石井アナは綿密な取材から「細かすぎる情報」と話題になり、お茶の間の好奇心に応え、話題となっていました。織田さんから引き継いだ視点を一層磨き上げ、新たな司会の姿を見せてくれそうですね。
片桐正博プロデューサー「石井アナの強みは取材力。外国人選手にも一歩踏み込んだ取材ができる」と説明。中継にその特長を存分に生かしていくため「新しい形の総合司会があっていいと思っている。ずっとスタジオにいてもらおうとは思っていない。一番熱いところに石井アナがいるという形を作りたい」
--石井アナは「動く総合司会」になるということですが、どのようなことを伝えていきたいでしょうか。
「選手たちが世界陸上に向けてピークに近付く姿も見てきました。どんなパフォーマンスが近くで見られるだろう、どんな取材ができるだろう、どんなことを伝えられるだろうと僕自身もワクワク感が高まっているところです。選手レイコンマ1秒、1センチの戦いはすごいことなんだと伝えていきたい」