「VIVANT」衝撃…松坂桃李の黒須に「裏切り者」説 多くの視聴者が聞き逃した“あのセリフ”が根拠
2023年09月02日 08:00
芸能
第7話は、ブルーウォーカー・太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーからある重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)たち。そんな中、乃木、黒須(松坂桃李)をはじめとする6人の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結した。目的は、テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐこと。そこで乃木は別班メンバーに、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと打ち明ける。徐々にテントへと近付いていく乃木たち別班、そして、チンギス(Barslkhagva Batbold)と手を組み、乃木を徹底的にマークする野崎(阿部寛)たち公安。テントの真相を暴き、日本を守るのはどちらか…という展開。
別班メンバーの紹介と任務の説明に始まり、二宮の役名とノゴーン・ベキの過去が判明。まさかの乃木のファーストキスから薫との甘酸っぱい一夜。そこから加速した物語は、野崎と乃木の機内での謎のやりとり、尾行突破、別班の「ヴォスタニア」襲撃。そしてついに「ヴォスタニア」になりすましてテントとの会合に潜入しノコル二宮と乃木が対峙。さらに加速したストーリーは乃木が黒須ら別班メンバーを銃撃、ベキの息子だと認めるノコル…。
これまで乃木に忠心を尽くしてきた黒須。その乃木が突然、仲間に発砲。黒須は「お前、ふざけんな」と動揺。テントのアジトに連れ込まれた際も「作戦でしょ?」と乃木を信じて疑わなかったが、最後に裏切られ…という展開だった。
乃木が黒須を撃ったことで、視聴者からは「おいいい乃木いいい」「うそだよね?!」「そこ撃つんか」「黒須さん生きて…」と、衝撃を受ける声が続々と上がった。
一方で、「黒須が裏切り者なのでは」という考察も上がっている。
考察班が引っかかったのは、第7話冒頭の「別班」集合シーン。この会議の中で、乃木はテントのリーダー「ノゴーン・ベキ」が、自身の父親だと告げる。このことは黒須にも伝えておらず、黒須は「父親って…」と衝撃を受ける。乃木は「黒須、司令に一番に報告するべきと考え、モンゴルでは伝えられなかった。すまない」と、行動をともにしていたにも関わらず事実を隠していたことを謝罪。黒須は「いえ…」と、複雑そうな表情を浮かべていた。
乃木は「ノゴーン・ベキ」が公安に所属していたことや、父と母の結婚式の写真を公開し「考えられるのは、公安が何らかの事情で父乃木卓を見捨てた。父自身もそのことが分かっていたとすると…」と日本をターゲットにする理由を説明。そこへ、黒須が「家族も殺された分、恨みが倍増しますね」と被せるように語った。
このセリフ、「なぜ家族を殺されたのを知っているのか?」という点が引っかかる。
視聴者は乃木の夢にたびたび登場する若き日の乃木一家の姿を通じ、母親が何者かによって撃たれるシーンを見ているが、黒須はこのことは知らないはず。そして、「死亡している」とはハッキリと描かれてはいない。
乃木の母に関しては、第6話で、テントのモニターだったアリ(山中崇)が「奥さんはずいぶん前に亡くなった」と語っているが、「殺された」とは発言していない。
そしてこの会話のとき、黒須はアリの家族のもとにいたため、この事実は知らないはずだった。
「ノゴーン・ベキ」が乃木の父だと初めて聞かされているのに、「家族が殺された」という情報を、何の疑いもなく発言していることには違和感を覚える。
黒須は「別班」のほか、別の組織に内通しているのではないか。それは、もしかすると「テント」かもしれない。そして、このことに乃木は気づいているのか…。
第8話の予告で乃木は、黒須に対し銃口を向けている。果たして、どのような結末が待ち受けているのか。