【ジュリー氏のレター(3)】「多くのファンド、企業から買収のお話」も「100%株主として残る決心」
2023年10月02日 15:00
芸能
前社長の藤島ジュリー景子氏(57)は会見を欠席。藤島氏から「現在の考えをしたためたレターを言付かっている」として、井ノ原氏が代読した。
【藤島ジュリー景子氏のレター(3)】
そこでジャニーやジュニアと私以上に接していらした元役員、元社員、外部スタッフのみなさまには被害者救済のご協力をぜひお願いできればと思います。
ジャニーズ事務所は廃業に向かっておりますが、1人たりとも被害者を漏らすことなくケアしていきたいと思っております。
知らなかったということを言い訳にするつもりはまったくありません。メリーが言うことを信じてしまっていたことや、それを放置してきた自分の鈍感さ、全て私の責任です。
また、今回、なぜ私が100%の株主で残るのかと多くの方々から批判されました。実は多くのファンドの方々、企業の方々から私個人に有利な条件で買収のお話もたくさんいただいております。そのお金で相続税をお支払いし、株主としていなくなるのは補償責任もなくなり一番楽な道だと、何度も何度も専門家からアドバイスされました。
しかし、100%株主として残る決心をしたのは他の方々が株主で入られた場合、被害者の方々に法を超えた救済が事実上できなくなると伺ったからでした。そういう理由で現在の会社には株主100%として残りますが、チーフコンプライアンスオフィサーを外部から招聘し、今後私は補償とタレントの心のケアに専念し、それ以外の業務には一切あたりません。
また、今後は私は全ての関係会社から代表取締役を降ります。また、ジャニーとメリーから相続をした時、ジャニーズ事務所を維持するためには事業承継税制を活用しましたが、私は代表権を返上することでこれをやめて、速やかに納めるべき税金を全てお支払いし、会社を終わらせます。
ジャニーズ事務所を廃業することが、私が加害者の親族としてやりきらねばならないことなのだと思っております。
ジャニー喜多川の痕跡をこの世から一切なくしたいと思います。
最後にジャニーズ事務所に所属するタレントをこれまで応援してくださった世界中のファンの方々のお気持ちを考えると、本当に本当に申し訳なく、言葉にもなりません。
また、関係各所のみなさま、ご迷惑ご心配をおかけして大変、申し訳ございません。
今日、記者会見に出席せず、このようなお手紙を出すことで逃げた、卑怯だと言われることは重々承知です。今回初めて公にお話したメリーは本当にひどい面も多くあったのですが、優しい時もあり、自分の母であり、みなさんの前でお話したいことを過呼吸にならずにお伝えできる自信がなく、このようなお手紙にさせていただきました。誠に申し訳ございません。
あらためて被害者のみなさま、ジャニーのしたことは私も許すことができません。心から申し訳ないと思っております。また、タレント、社員のみなさんがこれから新しい道に思い切り羽ばたき、みんなが幸せになれるよう、私はそれを後押しできる形になるよう、精一杯頑張っていきたいと思っております。=おわり=