【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第38話 独りぼっちの「サル」が本当に欲しかったもの

2023年10月15日 17:01

芸能

【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第38話 独りぼっちの「サル」が本当に欲しかったもの
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第38話大河絵 独りぼっちの「サル」が本当に欲しかったもの Photo By スポニチ
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は15日、第39話が放送される。
 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第38話は「唐入り」。ついに天下統一を果たした豊臣秀吉(ムロツヨシ)は、次の狙いを国外に求めた。江戸開発に勤しんでいた徳川家康(松本潤)をはじめ、諸大名を肥前名護屋城に集め、唐入りを命じる。朝鮮に渡った加藤清正(淵上泰史)たちから連戦連勝の報が届き、秀吉はご満悦。しかし、家康は苦戦を強いられているという裏情報を入手。家康が石田三成(中村七之助)とともに秀吉の渡航を必死に食い止めようとした時、家康の前に茶々(北川景子)が現れ…という展開だった。

 秀吉の飽くなき欲望に振り回される諸大名。その原因は妖しげなオーラを放つ茶々にあると感じた家康は、秀吉に遠ざけるように進言。「茶々は渡さん」「目を覚ませ、惨めぞサル!」。お互い凄みのある表情と言葉で言い争う中、出家してあちらこちらに出没していた将軍・足利義昭(古田新太)がふらり訪ねてきた。そして秀吉に助言を送る。

 「てっぺんは独りぼっちじゃ。信用する者を間違えてはならん」

 「(秀吉は)これまで一度として間違ったことはございませぬ」と言いながら、朝鮮半島での戦況を伏せた三成。秀吉の「困ったら前田利家に」という言葉を無視し家康に「茶々は、ずっと思っておりました。あなた様は、わたくしの父であったかもしれぬお方なのだと。真の父は、あなた様なのかもと。父上だと思って、お慕いしても、ようございますか。茶々は、あなた様に守っていただきとうございます」と涙を目に浮かべ手を握る茶々。迷走する天下人を「惨めぞ、サル!」と睨みつける家康。

 「わしを見捨てるなよ」――。茶々を京に帰した秀吉だったが…。

 果たして、本当に欲しいものは、本当に信頼できる者は…。孤独な太閤を取り巻く男たちを石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。
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