「1番手は不利」定説に変化? キングオブコント・先頭カゲヤマの準Vと大接戦の因果関係は

2023年10月21日 23:07

芸能

「1番手は不利」定説に変化? キングオブコント・先頭カゲヤマの準Vと大接戦の因果関係は
お笑いコンビ「カゲヤマ」タバやん。(左)と益田康平(益田康平のX@massan26から)
 コント芸日本一を決める「キングオブコント2023」は、初の決勝大会出場のサルゴリラが歴代最高の964点で優勝し、幕を閉じた。
 一方で注目されたのが、準優勝したカゲヤマ。こうした賞レースで圧倒的不利とされる1番手でスタートしながら、9番手のサルゴリラに抜かれるまで僅差のトップを死守したこと。またニッポンの社長も、2番手スタートながらファースト、ファイナルともに3位だった。定説は変わりつつあるのか。

 一昨年の同大会では、先頭バッターだった蛙亭が名コントで爆笑をさらいながら、後続組との兼ね合いから得点が抑えられ、上位3組が進むファイナルステージを逃した。1組に付けられる得点が100点までのため、序盤の組に高得点を付けてしまうと、後で高い得点を与えたい組が出た時に採点が難しくなるためだ。ダウンタウン松本人志は当時、「もう少し高くてもいいと思ったけど、上が決まってくる可能性がある」と、苦しい胸の内を告白。東京03飯塚悟志も「トップじゃなければもっと高く付けている。抑えちゃった」と、意図的に蛙亭の点数を下げたことを打ち明けた。M―1グランプリ、R―1グランプリでも同様のことが審査員を悩ませる。

 過去のキングオブコントでは、現行フォーマットで1番手の優勝は、09年の東京03のみ。14年にシソンヌがトップバッターで優勝したが、この時は1回戦がノックアウト方式だった。先頭がいかに苦戦を強いられてきたかが分かる。

 この日のファーストステージの採点を見てみると、審査員5人のうち、秋山竜次、飯塚、松本人志の3人が10組の点差を5点以内という僅差で収めていた。5人が付けた平均点差は5・6点で、もちろん10組が実力伯仲だったこともあるが、昨年(6・4点)、一昨年(8・0点)と比較しても狭まった。もちろん推測でしかないが、審査員たちが順番による有利、不利を生まないため、少ない点差で出場組間の優劣を付けようとした可能性もありそうだ。

 ネットでは「1番手のカゲヤマが準優勝 これは何かが変わってる気がする」「1番手カゲヤマ2番手ニッ社とか これのせいで採点基準めちゃくちゃ変わってた説ある」「カゲヤマ期待してなかったけど1番手で決勝行ってるの、かなりすごいかも」といったコメントもあり、定説が崩れた今年の戦いぶりについてそれぞれの見解をつづっていた。
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