テレビ朝日 ジャニー氏「トイレ内性加害」に見解 「あったとすれば大変遺憾」も「事実関係の確認は困難」

2023年11月12日 10:58

芸能

テレビ朝日 ジャニー氏「トイレ内性加害」に見解 「あったとすれば大変遺憾」も「事実関係の確認は困難」
テレビ朝日 Photo By スポニチ
 テレビ朝日は12日、旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、検証番組「テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証」を午前10時から放送した。
 アイドルグループ「忍者」の元メンバー・志賀泰伸氏(55)が、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長からテレビ朝日のトイレ内で性被害を受けたと明らかにしたことについて見解を示した。

 志賀氏は1984年、15歳の時にオーディションに合格し、ジャニーズJr.として歌やダンスのレッスンを受け始めた。2回目のレッスン後、東京・原宿の「合宿所」に宿泊した際、喜多川氏から性器を直接触られるなどした。しばらくして、テレ朝敷地内にあったプレハブ3階のリハーサル室でレッスン中、休憩のために近くのトイレに入った。後から来た喜多川氏にズボンを下ろされ、性被害を受けたという。「テレビ局は内部調査にとどめず、第三者を入れて調べるべきだ」と訴えていた。

 番組の中では、「当社の施設内でジャニー喜多川氏による性加害があったかどうか当時の音楽担当スタッフにヒアリングしましたが、全く認識がないということでした」とした上で、「当該施設でそのような性加害があったとすれば大変遺憾。当該建物は六本木ヒルズ建設のため取り壊されております。また三十余年経過したこともあり当時関わったプロデューサーをはじめ関係スタッフの多くは亡くなっております。このため事実関係の確認は困難でした」と見解を示した。

 一方で「しかし、志賀さんの告発は事実であり当社としては性被害を受けた志賀さんに対し被害者救済委員会が迅速かつ適正な救済・補償をおこなうことを望んでおります」とした。

 10月31日の定例会見では、同局の篠塚浩社長が「再発防止特別チームが指摘した、いわゆる“マスメディアの沈黙”、さらに制作現場などでもジャニーズ事務所との関係については、総合的に検証する特別番組の放送を決定した。現在社内外のヒアリングなどを進めている」と報告していた。

 在京の民放各局は、性加害問題を受けての社内調査結果を検証番組として10月に放送。日本テレビは4日の「news every.」内で、TBSでは7日の「報道特集」で検証結果を報告し、フジテレビは21日に「週刊フジテレビ批評 特別版 旧ジャニーズ事務所創業者による性加害問題と“メディアの沈黙”」と題して特別番組を放送。テレビ東京は26日に「ジャニーズ性加害問題~検証報告と今後の対応~」を急きょ放送した。
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