佐々木チワワ氏　悪質ホスト問題、新法検討に「ホストからすると借金が増えるだけなので今のうちに」

　新宿・歌舞伎町の実態に詳しいライターの佐々木チワワ氏が16日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）に出演し、“悪質ホスト問題”について言及した。 　ホストが客の女性に高額な料金を請求し、売掛金が数百万円にもなり、支払わない女性に対し、返済のために風俗での仕事や路上での売春を強要するケースが多発し社会問題化。被害者の中には、18歳や19歳の女性もいる。

　9日の参院内閣委員会では、立憲民主党の塩村あやか参院議員がこの“悪質ホスト問題”を取り上げ、取り締まりの強化や相談窓口など女性への支援体制の整備が必要だと指摘。これに対し、松村国家公安委員長は、違法行為は検挙などをしているとしたうえで「対策をさらに進めるよう警察を指導していく」との考えを示した。

　悪質ホストクラブ問題を巡っては、立憲民主党が、被害の未然防止を図る法案を国会に提出する方向で検討。また、ホストを巡る事件が相次いで発生しており、コメンテーターの玉川徹氏が「国会でも取り上げられ、りりこちゃんのケースとかも出てきているので、駆け込みで今、回収してしまおうと。法的に問われたりとか、法律が新しくできたりするようにする前に、今やろうという動きが出て（回収が）苛烈（かれつ）になっているという話を聞く」と話すと、佐々木氏は「売掛がある場合は回収しておかないと、お金が返ってこなくなる。その動きはあって当然かなと。ホストからすると借金が増えるだけなので今のうちに回収したいですよね」と売掛金の回収が苛烈になっていることを否定しなかった。

　また、佐々木氏はこの問題について「まずは業界内でどこまで自浄化できるかというところ。そこが無理なアングラに潜るか規制を受ける対象になるかしかないのかなと思います」と自身の考えを話した。