馬場俊英 恩人KANさん追悼「痩せても眼光鋭く瞳の輝きは力強かった」最後のメールや葬儀にも言及
2023年11月18日 07:00
芸能
日記には「公の場所になにかを書くことを迷いましたが、しばらく考え、書くことにしました」とし、「闘病が始まってから亡くなる直前まで、奇跡を信じて生きることを決して諦めず、ご家族の皆様とほんとうにがんばっておられました。身体は痩せても眼光鋭く瞳の輝きはずっと力強いものでした」と報告した。
「療養中も関わりを継続すると自ら宣言されたラジオ番組への責任を果たすべく、治療を続けながらも番組の企画や構成など、創意工夫を緩めることをされませんでした」と、共演中の姿をつづった。「体調が思わしくないときなどは、自ら様々な調整をされる様子を、途中からは見ていられず、あまり詰めずに人に任せてはどうかと切り出すと、長文のメールで叱られました」と、病に屈しない強い信念に圧倒されることもあったようだ。
11月3日のKANさんのX(旧ツイッター)投稿にも触れた。コミカルな自身の画像とともにパリ留学から帰国後の楽曲をサブスク解禁したことを告げたその投稿について、「KANさんらしくファンの皆様に最後のメッセージをされたのだと私は感じました」と推しはかった。
また、「自分の葬儀にまでもご自身のこだわりを演出され、とてつもない精神力で最後まで『KAN』を貫きやり抜かれました」と、ステージの台本や演出でも才能を発揮したKANさんが生前に自身の葬儀の内容までも練っていたことを伺わせる一文も。続けて、「亡くなる数日前にいただいたメールは、『私は死にましぇん』と結ばれておりました」と、ユーモアにあふれ、言葉遊びが大好きだったKANさんらしいエピソードを披露した。
「今は寂しくとても残念ですが、もうがんばらなくていいのだから良かったのかなとも思います」と吐露。「しばらく時間が経ったら、この春から今までのこと、私の接した少ない範囲の他愛のない様子のことですが、そういえばこんなふうにしていたよと、KANさんが愛した皆様にお話しできたら思います」とした。
そして、「KANさんと出会い、私は新しい居場所を与えてもらいました」と、恩人への感謝で締めくくった。