秋元康氏の“エンタメ”とは? 人気ドラマ例に「それがどうしたんだよって言ったら…それがエンタメ」

2023年11月30日 15:15

芸能

秋元康氏の“エンタメ”とは? 人気ドラマ例に「それがどうしたんだよって言ったら…それがエンタメ」
秋元康氏 Photo By スポニチ
 作詞家で音楽プロデューサーの秋元康氏(65)が、23日放送のNHK・Eテレ「ロッチの子羊」(木曜後8・00)に出演し、エンターテインメントについて持論を語った。
 この日は、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」などで知られる放送作家の白武ときお氏が出演。世間の意見や価値観の変化でコンプライアンスが厳しくなるなどして、今後の笑いの方向性に悩んでいることを明かした。そんな白武氏に対し、秋元氏は、かつて先輩から授かった「人生無駄なし」という言葉を紹介。「何本も打ち切りになったバラエティーが足腰、筋肉になったり」と、後になって自分を作り上げていったと振り返った。

 白武氏への直接的なアドバイスを聞かれると、「最大公約数の、みんながおもしろがるものを作らなければいけないというものから、俺がおもしろいと思ってるんだというものをやるべき」と話した。「テレビが我々の反省として、ネットに負けつつある部分は、視聴者が何を見たいかを考えすぎちゃう」。視聴者層などを考えすぎた挙げ句、「みんなきっと、食べ物(が見たいん)だろう?ということになると、だんだん視聴者もバカにされている気がして、食べ物を見せられれば見ると思うなよ、というふうになってくる」と指摘した。

 また「予定調和が一番つまらない」とも。時代劇ドラマ「水戸黄門」を例に挙げ、「水戸黄門が印ろうを出してひれ伏す。逆にそれで、悪代官が“…で?”って言ったらどうなるんだろうと。印ろうを出されても、“それがどうしたんだよ、じじい?”って言ったら…という展開を作ろうというのがエンターテインメント」と、自身の考えを口にした。
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