今村翔吾氏 紫式部に「才能だけで道開いた」 藤原道長は「型破りかつ優秀な男」

2024年01月07日 05:25

芸能

今村翔吾氏 紫式部に「才能だけで道開いた」 藤原道長は「型破りかつ優秀な男」
平安時代について笑顔で語る今村翔吾氏 Photo By 提供写真
 直木賞作家で時代小説家の今村翔吾氏(39)が、きょう7日にスタートするNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)の舞台である平安時代や主要人物について解説した。
 「童の神」など平安時代を舞台にした作品も発表している今村氏。「きらびやかなイメージがあるが、今で言う京都市の中心部から一歩外に出れば超のつくほど田舎。そうした地の庶民は弥生時代と変わらない暮らしだったといいます」と説明。現代とは比にならない格差があった中、「中央に集約された華やかな国風文化が一気に花開いた時代だった」とした。

 ドラマの主人公は吉高由里子(35)演じる紫式部。全54帖(じょう)にわたる世界最古の長編小説として1000年にわたって読み継がれてきた「源氏物語」の作者だ。作品の起筆の地とされる大津市に居を構える今村氏は「自分が何千年先まで読み継がれる小説を書けるかと言えば厳しい」と指摘。現代よりも女性の身分が低かった時代に「才能だけでここまで道を切り開いた人がいたというのは実に凄いこと」と感服した。

 どのような人物像で描かれるか注目しているのが時の最高権力者・藤原道長(柄本佑)だ。紫式部の執筆を支え、源氏物語の主人公光源氏のモデルの一人とも言われている。「なよなよした公家のイメージとは違う。いろいろな史料からイケメンと言われていて凄いスターだったようだ」と今村氏。道長の父兼家が、他家の嫡男の才能をうらやんで息子たちに「彼の影さえ踏めない」と嘆いた際、道長だけは「影なんか踏む気はない。あいつの顔を踏んでやる」と答えた荒々しい逸話を紹介。「豪放で型破り。それでいて優秀だったので、このギャップがどのように大河で描かれるか楽しみ」と期待を寄せた。

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