【王将戦】菅井八段 決意の5手目で振り飛車 藤井王将撃破へ「いつも通り」も目が…
2024年01月08日 05:29
芸能
藤井の42手目△8四飛を見て昼食休憩に入る。注文したうな重をわずか10分で平らげ、間髪入れず対局室にUターン。「自分は食事を早く済ませて盤の前に戻ることが多いんです。いつも通りの行動です」。慌てる関係者を尻目に盤上を凝視し続けた。「いつも通り」といいながら気合の込め方は尋常ではない。
6日の前夜祭では「自分の振り飛車を信じて、しっかり指したい」と決意表明。自分を信じることは勝利への重要な要素だ。8日の第2日に向けても「集中して指していきたい」ときっぱり。その目力の強さも尋常ではなかった。
▽振り飛車 初期配置で右から2列目にある飛車を序盤で左側に動かすこと。動かした先が左から3列目の場合は三間飛車、中央列の場合は中飛車など、指した位置によってそれぞれ名称がある。菅井は振り飛車党の第一人者ともされている。ただ人工知能(AI)が示す評価値は芳しくなく、トップ棋士の採用は低迷。A級棋士の中で振り飛車党は菅井のみ。飛車を初期配置のまま据えて戦うのは居飛車。