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【1993年1月】世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS 初めて納得の初ミリオン!

2012年01月27日 06:00

芸能

 ★93年1月ランキング★
1 世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS
2 もっと強く抱きしめたなら/WANDS
3 KISS ME/氷室京介
4 Bye For Now/T―BOLAN
5 何も言えなくて…夏/JAYWALK
6 クリスマスキャロルの頃には/稲垣潤一
7 約束の橋/佐野元春
8 北風~君にとどきますように~/槇原敬之
9 YA―YA―YA/ZOO
10 こころ酒/藤あや子
注目友達でいいから/高橋由美子
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS】

 デビューから7年。通算25枚目のシングルにして、心から納得でき、素直にヒットを喜べた作品に出会った。

 フジテレビ系ドラマ「誰かが彼女を愛している」の主題歌となった「世界中の誰よりきっと」を3人組バンド「WANDS」とともに歌った中山美穂にとって、初のミリオンセラー。92年10月発売から年をまたいで計190万枚のメガヒットとなった。

 「自分で作詞に加わったということもあるが、とことん納得のいく曲は今回が初めてと言ってもいいくらい」と中山。スーパーアイドルでもあり、主演ドラマは高視聴率…仕事上の悩みなど微塵もないかのように世間では見られていたかもしれないが、実は内面で毎回格闘していた。「世界中の…」については、全く白紙の気持ちで詞を書いたという中山。当時交際が伝えられた音楽家の存在も歌詞には反映されていたのかもしれないが、クリスマスから新年にかけて売れに売れた。

 「次はこういう歌を歌いたいとか思っていても、ドラマに合わせた主題歌を歌うことが多く、どうしてもそのストーリーに沿ったものになってしまった。どこかで自分の本当の気持ちを削りながら歌ってきた。それがまたヒットしてしまうと、また納得いかなくて…。ぜい沢な悩みですが」。これまで16ビートの激しいリズムや一転してバラードのようなスローテンポの作品が多かったが、これは8ビートのナンバーであったのも、聴く側にとっては新鮮で、中山のファンでない層もCDを購入したのが特徴的だった。

 デュエットは前々からやりたいと思っていたが、中山の感性に触れる男性がいなかった。サビの部分だけではあるが、「WANDS」のボーカル上杉昇とのハーモニーは抜群。ライブで歌っていても、いままでちょっと物憂げに歌っていた中山が、本当に楽しそうにマイクを握っている姿や、CDジャケットで中山がはにかんだ表情でセーターで口元を隠しているかわいい写真にに引きずられて、CDを買った人も少なくないはずだ。

 堂々と胸を張れる実績を作った中山は1月3カ月間、異例の長期オフに突入。その頃には、今度はWANDSがブレーク。「もっと強く抱きしめたなら」「時の扉」「愛を語るより口づけをかわそう」と立て続けにランキング1位曲を連発した。

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