【エ女王杯】丸いトモは「完成形」シュンドルボンの推進力
2016年11月10日 05:30
競馬
晩成のハーツクライ産駒。「昨年の秋あたりから外見が変わってきた。三角形だったトモ(後肢)がまん丸になった。ハーツの完成形です」と矢野英師は言う。G1初挑戦となった昨年のエリザベス女王杯はアッゼニ騎乗で7着に終わったが、敗因ははっきりしている。「外枠から好位(6、7番手)を取るのに脚を使って、向正面では掛かった。後方の馬に有利な流れになったのによく粘っている。もう1列後ろにいれば結果も違っていた」と同師は振り返った。
今春の中山牝馬Sではルージュバックを抑えて重賞初V。タイトルを引っ提げての1年越しの雪辱戦だ。「折り合えるから2200メートルは大丈夫。外差しの利く馬場も合っています」。メジロドーベルで同レース連覇(98、99年)を飾った吉田豊は08年マイルCS(ブルーメンブラット)以来のG1獲りを視野に入れている。