【エ女王杯】クイーン 良化途上も“及第点”迫力ある最終追い披露
2016年11月10日 05:30
競馬
「先週乗った時はまだ休み明けって感じでしたが、今日は良かったですね。気持ちの面でも、走りに集中していました。牝馬同士といえども強い馬がいるし、マリアライトとは一緒に走ったことがありません。それでも、上回ってくれるだろうという期待は大きいですね」
先月9日に帰厩後は、大事を取って坂路での調整が続いている。それでも乗り込み量に不足はない。最終追いは僚馬セータコローナ(3歳500万下)を2馬身ほど先に行かせてスタート。200メートルほど行ってからジワリジワリと差を詰め始めると、残り1Fで馬体が並ぶ。そう思ったのもつかの間、エンジンの違いで一気に突き放すと、最後は3馬身先着。4F52秒0~1F12秒0の先週に対して、今週は52秒0~11秒9。時計的には五分だが、ラストの迫力は間違いなく今週の方が上だった。あとはレース勘の問題。浜中は冷静な口ぶりで続けた。
「元々ゲートは上手じゃないし、何とか他馬と一緒ぐらいに出られればいいんですが。それと休み明けは勝負どころでの反応が良くない。そのあたりがポイントになるでしょうね」
池江師も浜中と同じくゲートと勝負どころの反応を課題に挙げながら「(休み明けだった)ローズSと阪神牝馬Sと同じぐらいの出来にはある」と明言。G1・2勝を挙げる愛馬の底力、そして舞台適性の高さに懸けた。
「適性としては中距離向き。京都芝2200メートルの方が合うからね」
仮に出遅れて、勝負どころで置かれたとしても、直線はたっぷりと398・7メートルもある。ミッキークイーンの末脚をもってすれば、きっちり差し届くはずだ。