【チャンピオンズC】3歳馬ゴールドドリーム 世代交代へ挑戦状
2016年12月01日 05:30
競馬
開場直後で追い切る馬が密集する時間帯。単走ながらゴール前は前方左に併せ馬2頭、右に単走1頭がいる状況。幅の狭い坂路で圧迫感を受ける場面だが、臆することなく抜き去った。手綱を取った藤懸(レースはM・デムーロ)は「前に目標があって、その間を狙ったがしっかりかわせた。これで気合が入るでしょう。スタート直後は出ていかない馬だが、今日はしっかり自分からスピードに乗っていった。毛ヅヤもいいし状態は問題ない」と好感触に表情が緩んだ。
平田師も「時計も含めていい動きだった」と満足顔。期せずして併せ馬の形となったゴール前も「いいシミュレーションになった」と余裕で振り返った。秋初戦となった前走の武蔵野Sはタガノトネールの逃げ切りを許したが、中団から鋭く伸び3着以下を離して2着は死守。指揮官は「道中で不利も受けたし、展開も見誤った。仕方のない2着だし、結果的には賞金も加算できた。芯が強い馬だからダメージも残らなかった」と前向きに捉えている。
レースを使うと体や動きが硬くなるタイプだが「中2週の割には、まだ柔らかい」(平田師)と充実一途で迎える大一番。「相手は相当強い。あくまで胸を借りるつもり」とした指揮官だが「通用しないとは思っていない。ここの結果で、来年以降の目標も決まっていくからね」と自らを鼓舞して臨む。
各世代の砂の猛者が集結する頂上決戦だが、新星アウォーディーとて既に6歳。真の世代交代を成し遂げるのは、将来性あふれる3歳の超新星ドリームしかいない。