調教師は東西で唯一、美浦の青木孝文師(35)が1日付で開業した。伊藤正厩舎在籍時にネヴァブションを担当した同師は「モットーは“最大多数の最大幸福”。身近な人に楽しんでもらえればファンにも楽しんでもらえると思う。まず人間を大事に。そしてレースは積極的に使っていきたい」と意気込みを語る。
厩舎のレイアウトは細部に工夫を凝らしており、各馬房のネームプレートも馬名だけでなく血統、馬主名などが記載されている。「少しでも使いやすいようにと考えている。そうすれば仕事も前向きに取り組めるでしょうから」と環境づくりにも余念がない。技術調教師時代の昨春はリアルスティールのドバイ遠征を手伝い、「いつかここに来ないといけないと思った」と刺激を受けた。デビュー週はいきなり土曜小倉1Rで2頭出し(アロ&ペイシャラジョワ)など3頭が出走。夢への挑戦が始まる。