【桜花賞】タメれば切れる！レーヌミノルは「千二の馬じゃない」

2017年04月05日 05:30

競馬

　【Ｇ１ドキュメント＝４日】昨年末以来の栗東出張。「桜花賞取材なら、美浦にいる方がいいんじゃない？」と何人に声を掛けられたことか。村松はソウルスターリングへの注目度の高さを痛いほどに感じながら、本田厩舎へ自転車を走らせた。お目当てはレーヌミノルの中井助手。個人的にトレセン屈指の“優男”。かつて重賞４勝馬フミノイマージンを担当していた。

　レーヌは２勝ともに６Ｆ。桜花賞は距離の壁がささやかれるが、同助手が昨年からずっと「千二の馬じゃない」と力説していたのが脳裏にこびりついている。改めて距離適性について尋ねると、「その思いは今でも変わりません」とキッパリ。「適距離は１６００〜２０００メートル。後ろでタメる競馬をすれば、きっと切れる脚を使ってくれる。調教でも反応、瞬発力が凄いんです」と力強い返答。

　フィリーズＲで控える形をテストするつもりが、中団追走から直線入り口で早くも先頭に。カラクレナイの大外強襲に屈し半馬身差２着に敗れたが、抜け出すと集中力を欠く面が影響した。「直線は本気で走っていない。普段から単走と併走馬がいるのとでは全く走りが違うんです」。前に馬を置いて運べれば、差す競馬も可能との見立てだ。

　池添との新コンビも歓迎ムード。「スイープトウショウとか牝馬の差し馬が上手なイメージ。手も合いそう」。思い切った騎乗が持ち味の鞍上が末脚を引き出せれば、ソウルに一泡吹かせるシーンがあるかもしれない。