【皐月賞】3戦無敗レイデオロ、中111日“ぶっつけ”でも泰然
2017年04月11日 05:30
競馬
「まだおっとりしているところはあるけど、(放牧から)戻ってきてから体も目つきも良くなっている。2000メートル戦を何度も使うとこたえるからステップレースは使わずに直行することにした」
デビューからの3戦3勝が全て2000メートル。近2走は皐月賞が行われる中山10Fを強烈な決め手で制した。特に後方からメンバー最速の脚(上がり3F35秒7)で突き抜けた前走・ホープフルSは器の大きさを証明するもの。千島助手は「能力の高さを見せてくれたレースだったけど、あの時期の馬場はタフですからね。中間は全体的な疲れをじっくり取った。追うごとに状態は良くなっているし、以前はあった線が細いという感じもなくなってきた」と前を向く。
この中間でまだ強い負荷はかけられていない。1週前追いはWコースでアヴニールマルシェ(セン5=1000万)に併入する素軽い動きを見せたが、手応えは終始馬なり(時計は5F69秒0〜1F12秒7)。師は「走りたくてしょうがない馬だから。こういう馬は徐々に上げていった方がいい。(最終追いで)時計を出してピリッとしてくるんじゃないか」と意図を説明する。
9日の桜花賞は断然人気に推されたソウルスターリングがまさかの3着。クラシックの先陣を切ることはできなったが、最優秀2歳牡馬サトノアレスを含めて藤沢和厩舎にはまだ強力な矢が残っている。依然、ギアは入れられていない素質馬。今週の最終追いは見逃せない。