【NHKマイルC】アスコリピチェーノ切れ味絶品!復活ルメールと再コンビ 黒岩師「いい動き」
2024年05月02日 05:30
競馬
「(1週前に)しっかりやって多少反動はあったが、いい動きだった」。黒岩師は納得の表情で愛馬を迎えた。その1週前追い(4月25日)は、同じWコースでの併せ馬。直線強めに追われ6F79秒4。同日同コースの一番時計をマークした。今週も馬なりとはいえ長めから負荷をかけた。桜花賞の激闘から中3週ながら「しっかりやろうというテーマ」を明確に貫いた。
デビュー戦、新潟2歳Sと連勝して臨んだ阪神JFでG1初制覇。無敗のまま最優秀2歳牝馬のタイトルを獲得した。ひと冬を越え、さらに力を蓄えて迎えた桜花賞は1番人気。だが中団からじっくり運ぶも、4角でスムーズさを欠き2着。「力強い走りはできたものの結果が良くなかった」。初めて土をつけられた悔しさを、師は忘れていない。
距離延長のオークスか、得意条件のマイル路線か。「気持ちが強くて操縦性が悪いわけではないので、今後も1600メートル以上のレースに機会があれば挑戦したい」と師。愛馬の底知れぬポテンシャルを感じつつも「マイルの走り自体が上手でパフォーマンスも良かったので、桜花賞の後はNHKマイルCだろうと思っていた。結果が出ているところを選択した」。昨年の最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルなど牡馬の強敵も居並ぶG1。「どの相手を見ても脅威に感じる」。指揮官はライバルに敬意を表した上で「体調は凄く整ったので期待して送り込みます」ときっぱり言い放った。
桜での悔しい敗戦を糧に、また1段ギアを上げたアスコリピチェーノ。父ダイワメジャーも躍動した府中で、その切れ味を存分に見せつける。
《史上初の牡牝最優秀2歳馬対決》昨年の最優秀2歳牝馬アスコリピチェーノと同牡馬ジャンタルマンタルが初対決。NHKマイルCで前年の牡牝最優秀2歳馬が激突するのは史上初。また、ダイワメジャー産駒は12年カレンブラックヒル、16年メジャーエンブレム、19年アドマイヤマーズで種牡馬最多となる3勝を挙げている。