【皐月賞】渋った馬場でより生きるプラチナヴォイスの機動力

2017年04月14日 05:30

競馬

【皐月賞】渋った馬場でより生きるプラチナヴォイスの機動力
右が深いブリンカーを着用して挑むプラチナヴォイス Photo By 提供写真
 【G1ドキュメント=13日】4月半ばを迎えても、栗東トレセンを包む風は冷たい。トレーナーの上からジャンパーを羽織り、細原は調教スタンドへ。開門時間である午前6時前の気温は2度で、運動する馬が吐く息は真っ白。「この調子だと週末も馬場は乾きそうにないな」と調教師たちは思案顔だ。予報では今週末も全国的に快晴は望めず。今週の皐月賞もタフな舞台になりそうだ。
 先週のニュージーランドTでメイソンジュニアを2着に導いた菱田に、中山の馬場状態を尋ねると「3、4コーナーの内側は芝が剥がれ相当傷んでいた。でも直線はそれほど荒れてなくて、内が伸びていましたね」。開催最終日だが外差し馬場とは言えず、イメージ的には“内外フラット”。こういう条件で生きてくるのが「機動力」だ。

 細原が注目していたのはプラチナヴォイス。京都の未勝利(芝9F)をレコードで勝ち上がり、時計勝負は望むところ。重馬場のきさらぎ賞でも4着と、渋った馬場も苦にしないタイプだ。この中間から右側だけ深いブリンカーを着用し、稽古では機敏な動き。野田助手は「前走(スプリングS0秒2差3着)は勝ちパターンだったが、最後で気を抜いてモタれていた。ポテンシャルは高いので、力を出し切れれば能力は通用する」と手応えをにじませていた。

 木曜の枠順発表は真ん中9番。同助手は「ここなら周りを見ながら運べそう」と歓迎する。集中力に課題があるだけに、馬群の中で脚をためられるここは絶好。消耗戦になれば一発ありそうだ。

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