【皐月賞】“逆襲の2歳王者”サトノアレス1冠目へ全速前進
2017年04月14日 05:30
競馬
3連勝で朝日杯FSを制し、同世代の頂点に立ったアレス。年明け初戦の前走は1番人気に支持されながら、後方から追い上げ切れず4着に敗れた。「スタートでつまずきリズムが苦しくなった。2歳王者としてはふがいない結果。申し訳なく思っている」。自身の騎乗を反省する戸崎を、指揮官は「ゲートが悪い馬じゃないが、たまたまタイミングが合わなかっただけ。仕方ない」と擁護した。
今回は未経験の2000メートル戦だが、戸崎は「乗った感じは全く問題ない」と意気込む。藤沢和師も「掛かる馬じゃないから心配していない。お母さん(サトノアマゾネス)は短い距離の馬だったが、アレスも戸崎も母のことは知らないんだから、先入観がなくていい」とジョークで笑い飛ばした。
G1・24勝を誇る名伯楽も牡馬クラシックは未勝利。皐月賞は9度目の挑戦となる。報道陣が詰めた共同会見の終盤、抱負を問われた指揮官は飾り気なくシンプルに「勝ちたいね」と3度繰り返した。13番枠も「問題ない」と力強い。2歳王者が本来の走りさえ取り戻せば、悲願のタイトルに手が届く。