【オークス】レーヌ実る“2冠愛”余裕たっぷり2馬身先着
2017年05月18日 05:30
競馬
6F83秒7〜1F13秒0と決して派手な数字ではないが、騎乗した中井助手は開口一番「今までで一番良かった」とニッコリ。「女の子だから精神的にキツい時はピリピリするけど、中5週なので、しっかりケアして疲れが取れて精神的にも余裕を感じる。状態も桜花賞より、さらに良くなっている。今は無駄な力を使わないからコントロールが利きますね」と前向きな言葉がズラリ。心技体の言葉通り、充実した走りは、整った“心”から。今の精神状態ならば、3歳牝馬には過酷ともいえる東京芝2400メートルもクリアできるとの見立てだ。
勝てば史上初の騎手・調教師双方での桜&樫制覇となる本田師も「デビュー前から桜花賞、オークスを目標としてきた」とさらなる距離延長に自信をのぞかせる。「オークスに限らず、長い距離は折り合いを付けないとこなせない。逆に折り合いさえ付けば、とんでもない距離でも勝つこともある。それは、自分が乗ってきた経験から思うこと」と確信に満ちた表情。騎手時代に牝馬3冠レースを全て制した同師の言葉となれば、さらに頼もしさも増す。
コンビ2戦目となる池添は、08年トールポピー、昨年シンハライトとオークスで2勝を挙げる。「2冠の権利があるのはレーヌだけ。自分の中では距離は絶対にもつと思っている。ここは僕の乗り方ひとつでしょう」と、どこまでも力強い。レーヌに関わるそれぞれが、愛馬の力を信じて2冠に挑もうとしている。
▽桜花賞最終追いVTR 2週連続で池添が騎乗。1週前にしっかり負荷をかけられていたとあって、CWコース単走で追い切られたが、6F83秒2〜1F12秒1と馬なりながら、しまいをシャープに伸ばした。デビュー2戦は6Fも、入厩当初よりCWコースで長めに乗られており、陣営は距離延長に対応できるように時間をかけて工夫を重ねてきた。