【秋華賞】伏兵ポールヴァンドル100点!強烈な光を宿す瞳

2017年10月11日 05:30

競馬

【秋華賞】伏兵ポールヴァンドル100点!強烈な光を宿す瞳
鈴木氏が凄みのある目力を認める伏兵ポールヴァンドル Photo By スポニチ
 今週も眼力発揮だ。鈴木康弘元調教師がG1有力馬の馬体を診断する「達眼」。第22回秋華賞(15日、京都)ではディアドラ、リスグラシューとともに伏兵ポールヴァンドルを満点に評価した。スプリンターズSでは5番人気レッツゴードンキ(2着)とレッドファルクス(1着)の“2強対決”と見事に診断。その達眼が捉えた伏兵の魅力とは…。
 目は心の窓だと言ったのは古代ギリシャの哲学者プラトンだったか。窓から家の中がのぞけるように、目を見れば心の中がうかがえるという意味。競走馬にもそのまま当てはまるのではないか。ポールヴァンドルの目に触れて、哲学者の名言が頭をよぎりました。

 凄みのある目力。強い意志を宿した目の輝きです。放牧地で休養している牡馬のようにのんびりとたたずんでいるのに、なぜか目だけは強烈な光を帯びている。立ち姿とアンバランスな眼光。ミステリアスな馬です。G1で人気になるような競走成績ではないが、魅力はある。目という心の窓から精神力の強さがうかがえるからです。

 芦毛の体つきはまるで牡馬。よろいを着たような分厚いトモ(後肢)と肩、岩肌のような胸前…。とても牝馬とは思えない野太い骨格に多すぎるぐらいの筋肉を付けています。四肢にも狂いなし。しっかり浮き出た腱が分厚い上体を支えています。深すぎず浅すぎず、絶妙な角度の飛節がトモのパワーを推進力に変えています。筋骨隆々としていた父ダイワメジャーの特徴をそのまま受け継いだ、いや、受け継ぎすぎた体です。

 全身を貫く重厚感。牝馬の繊細さが全くありません。芝を走るには重たすぎる気もしますが、そんな馬体を動かすのが目に表れた精神力です。馬群にモマれても、前走のように全くひるまないでしょう。少々のアクシデントがあっても、やめないでしょう。激しい攻防戦となるG1ではメンタルの強さが大きな武器になります。今週末の京都は雨の予報。道悪になっても、諦めずに走り切れるでしょう。唯一の道悪経験は重馬場の新馬戦(2着)。勝ったレイデオロに直線で馬体を並ばれてから抵抗していました。

 目は心の鏡だと言ったのは古代中国の思想家、孟子だったか。強い心を映す目力にふさわしい馬体のボリューム。名言が馬にも当てはまるなら、どこかで大仕事をやってのけるかもしれません。ひょっとしたら、今回かも…。

 ≪スプリンターズS ◎○△3連単3万1850円的中≫鈴木康弘氏は前回G1スプリンターズSの馬体診断(9月26日付)で2着レッツゴードンキを満点、優勝馬レッドファルクスを次位95点と採点した。最終結論(10月1日付)では5点の減点材料となった太い腹周りが絞れたと判断して◎レッドファルクス、○レッツゴードンキ、△ワンスインナムーン。3連単3万1850円をズバリ的中した。

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