押し出されたわけでもないが“ダービー1〜3着馬が不在なら”ということから?ダンビュライト陣営がこの日は会見の場に呼ばれていた。「(秋華賞の)リスグラシューで会見に呼ばれず、ダンビュライトで…」と、武豊が首をひねって苦笑いすれば、音無師まで「そこそこ力はあるからレースの流れに乗った時に可能性はあるんじゃないかな」とワンチャンスあれば…の空気。不気味さは増すばかりだ。
追い切りは攻めに徹した。菊花賞抽選対象のスティッフェリオと馬体を併せ、ビッシリとしごいた。坂路4F53秒0〜1F12秒8のダンビュライトは半馬身ほど遅れたが、指揮官は「馬場が悪いのが苦手。動き自体は悪くなかったから大丈夫」と及第点をあげた。本番に向けての抱負を問われ「ユタカくんの腕に期待。(馬を)だまして乗ってくれるでしょう」と距離が不安だけに騎手頼みとした。
くしくも武豊は会見前に「だますのは得意よ」と冗談っぽいひと言。「今年のクラシックパートナー」と形容した言葉に、ラスト1冠に懸ける意気込みが垣間見えた。