またブラックとシンクロだ!リッキー単独最多G1・11勝目へ
2017年10月31日 05:30
競馬
リッキーが15年東海Sを制した翌週にブラックはデビュー(1着)。リッキーがフェブラリーSを連覇した2月22日の東京7Rではブラックも2勝目を挙げている。ブラックが菊花賞でG1初Vを飾った翌週には、リッキーがJBCクラシックを優勝。さらに、ここ2年のゴールデンウイークには両者が天皇賞・春、かしわ記念をそれぞれ連覇。ブラックが先週の天皇賞・秋を制したとなれば…。
リッキーが積み上げたG1・10勝のタイトルはホッコータルマエと並ぶ最多タイ。通算31戦目で初挑戦となる1200メートルのJBCスプリントには歴史的偉業が懸かる。村山師が参戦理由を明かす。
「長い距離(クラシック)よりはスピードを生かせる短い方がいい。去年もJBCスプリントに使おうという話はあったけど、厩舎にダノンレジェンドがいたから、オーナーが気を利かせてくれた」
G1・10勝中、7勝はマイル戦でマーク。自慢の先行力を生かせば、距離短縮にも対応できるはず。指揮官も「うまく流れに乗ってくれれば。クリアしてほしい」と力を込める。
偉業への最終追い切りは、月曜朝のCWコース。単走ながら、迫力満点の動きで駆け抜けた(時計は6F85秒8〜1F12秒6)。指揮官も「動きは良かったね。前走(マイルCS南部杯1着)はそんなに仕上げてなかったし、使った上積みはある」と出来に太鼓判。
ブラックと同じく来春からの種牡馬入りが決まっており、スプリント戦を勝てば、さらに箔(はく)がつく。指揮官は「まだ馬はやれそうな感じ。もったいないですけどね」と名残惜しそうだが、目の前のレースに全力投球の構え。今週は“砂王”リッキーの番だ。
◇JBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)競走 84年から開催されている米国のブリーダーズカップを参考に生産者が企画・運営するダート競馬の祭典として、01年に創設。複数の交流G1が同一日に施行される(06年は2日間)。創設時からJBCスプリントとJBCクラシックが行われ、11年から牝馬限定のJBCレディスクラシックが新設された(グレードの格付けは13年から)。大井での開催は01、03、04、07、11、15年に続き今回が7回目。なお来年はJRAの競馬場として初めて、京都で11月4日に開催される。