【香港ヴァーズ】キセキ心配なし!ミルコ満足顔「いつも通り」
2017年12月08日 05:30
競馬
「先週、香港に移動してきたばかりだし、太くもないからね。それに今の香港の芝は硬い。硬い馬場でしっかりやると筋肉が硬くなるから、そういう意味でもやりたくなかった」
ここまでの道のりは平たんではなかった。菊花賞が史上まれに見る道悪馬場での激走V。疲れを考慮して年内は休養プランが濃厚だったが、オーナーの希望もあって香港遠征が決まった。放牧先のノーザンファームしがらき、そして角居厩舎のスタッフのケアで出来が上昇。ところが香港到着後、主催者側の獣医師のチェックにより、左前肢の皮膚病が判明。他の外国馬とは隔離された“孤独な”馬房で過ごすことを強いられた。それでもミルコは「いつも通りでしたよ」と満足顔だ。
「状態は心配ないです。3歳馬らしく、どんどん成長している。いい動きだったし、以前に比べると落ち着きもある。もちろん体も良かったです」
いい流れは続いている。追い切り後の枠順抽選会では、「香港は厳しい競馬になるから内が欲しい」というミルコの願いが届き、内寄りの3番枠をゲットした。
「あとは馬の気持ちですね。キセキはスタートこそ出るけど、反応が少し遅い。でも、出すと引っ掛かる。僕がうまく乗らないといけませんね」
自身の手腕が勝敗の行方を左右するとばかりに、ミルコは己を鼓舞する。自信を持って行こう。日本馬では初となる3歳での香港G1制覇は、奇跡でも何でもない。