【阪神JF】ソシアル運ある!祖母&母に続け名牝一族Vロード
2017年12月08日 05:30
競馬
デビュー戦のインパクトは強烈だった。出負けして後方追走。直線も進路がなく、なかなか追い出せない。残り200メートルでようやく馬群の外に持ち出してエンジン全開。母譲りの剛脚で一気に先行勢をのみ込んだ。池添学師は「モサッとスタートして、流れに乗せたところでペースが落ちてしまい、道中は(手綱を)引っ張りながらの競馬。直線もスムーズさを欠いたが、それでも前残りの流れを差し切ってくれた。能力は高い」と振り返る。
前走後は短期放牧でリフレッシュ。「帰厩後は体に緩さが残っていたが、十分乗り込めた。前走が直線だけの競馬だったので、ダメージもない。状態はいいと思う」と師。初コンビを組む福永は、1週前追いに騎乗して感触を確かめた。「ハミを頼って走るし、まだ能力に体が追い付いていない感じ」。現状を冷静に分析した上で「それでも初戦を勝つのだから、ポテンシャルは相当高い。乗りやすいし、阪神の外回りは合うはず。2歳G1は、まだ相手関係も分からないから」と手応えも口にした。
“まだまだ成長途上”は、陣営の一致した見解。それでも期待せずにはいられない。運も実力のうち。祖母が、母が歩んだビクトリーロードで、どんな競馬を見せるのか。名牝一族の大きな夢と宿命を背負って、ゲートインを迎える。