【キタサンブラックと私】JRA職員・疋田さん 審判業務中に目撃した底力
2017年12月23日 09:45
競馬
G1初制覇を飾った15年菊花賞当日、京都競馬場の調整ルーム担当。北島三郎オーナーは「まつり」を競馬場で初めて熱唱した。「歌うことは事前に知らされていなかったのですが…。感動しました。大スターに歌っていただいて。先輩職員と“世の中の方に、競馬を認知する点でも凄い出来事”と喜び合ったのを覚えています」。翌春の天皇賞は京都で審判業務。カレンミロティックを退けて鼻差V。「上から見ていて、一瞬差された…と。本当に強い馬だと思いました」と底力を目の当たりにした。
有馬記念はファン時代に現場で2度。JRA職員としては初めて迎える。中山のお客様事業課で警備員の人員配置などを担当する疋田さんは「お客さまに満足して帰っていただくまでが現在の仕事。今のJRAのCM、柳楽優弥さんの“その後も含めて有馬だよ”ですね。一日、まるっと楽しんでいただければ」と思いを語る。業務の関係上、有馬記念は生ではなく、モニターで見届けるという。もちろん、競馬場のどこにいても思いは同じ。「HOT HOLIDAYS!」。家族や友達と、後世まで一緒に語り合えるような有馬記念を。
◆疋田 一斗(ひきた・かつと)1989年(平元)、東京都府中市生まれの28歳。東京競馬場の近くで育ち、ファンに。JRA入会5年目。入会した2013年はJRA本部、15年から栗東トレセン、今年3月から中山競馬場お客様事業課安全対策係。思い出の馬はステイゴールド。