【四日市・全日本選抜】新田 超絶まくりV!グランドスラム王手
2018年02月13日 05:30
競輪
「ポジショニングは理想通りで自分が想像していた最高の展開になりました。乗り越えることができれば勝利はあると、しっかり踏みました」
内に詰まることがなければ位置は関係ない。今までの競輪の常識を覆す走りで今年最初のG1を制した。
2年後に迫った東京五輪に照準を合わせている。今年から五輪出場へ向けてのポイントを獲得するレースが始まり、自転車競技が生活の中心となる。競輪選手として目標のグランプリ出場が最速で達成できたことは何よりのアドバンテージだ。「もっと進化できると思います」と自らに言い聞かせるように話した。
今月末からはオランダでの世界選手権に出場する。帰ってくると3月は松山でのウィナーズカップ。それ以後もG1、G2レース限定の走りになりそうだ。
「世界の選手とは実力差があるので、しっかりとしたトレーニングの期間を取らないと戦えない。競輪の舞台に立つ機会は少なくなると思います」
自転車競技では世界の強豪を追いかけ、競輪では最強王者として君臨していく。今年中に寛仁親王牌を制し、グランドスラムを達成しそうな勢いだ。
◆新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日生まれの32歳。福島県会津若松市出身。県立白河高卒。05年7月プロデビュー。通算成績は852戦295勝。通算取得賞金は8億6006万円。主な優勝は第68回日本選手権競輪(15年)、第58回オールスター(15年)、第67、68回高松宮記念杯(16、17年)、第59回競輪祭(17年)、第33回全日本選抜(18年)。1メートル72、86キロ。血液型O。