【フェブラリーS】ウォーリア95点、金の目 鬼の形相で勝つ
2018年02月14日 05:30
競馬
鼻先もとがらせて、怖ささえ感じさせる顔立ち。まるで鬼面のようです。すさまじい闘争心が伝わってくる。こういう鬼の形相をしていれば、ハミもきつくかみしめるものですが、リングバミのくわえ方には遊びがある。耳もしっかりと立てています。強い闘志を宿しながら平常心は失っていない。そんな精神状態がうかがえます。
ひと目でダートの一流馬だと分かる体つき。分厚い腰周り、頑丈な飛節、野太い首と肩、立派な腹袋。管囲は少し細いが、繊維のようにしっかり浮き上がった腱が補っています。前哨戦・根岸Sは右後肢フレグモーネで出走取り消しとなりましたが、患部の痕は残っていません。
昨年(2着)と違うのは毛ヅヤです。くすんでいた昨年とは一転、栗色の光沢を放っています。冬毛が伸びて、毛ヅヤを良く見せないこの季節にしては素晴らしい輝きです。よほど体調がいいのでしょう。でも、それ以上に昨年と違うのが目つき。闘争心を宿した鬼の目を持つ「最高の戦士」です。(NHK解説者)
◆鈴木 康弘(すずき・やすひろ)1944年(昭19)4月19日、東京生まれの73歳。早大卒。69年、父・鈴木勝太郎厩舎で調教助手。70〜72年、英国に厩舎留学。76年に調教師免許取得、東京競馬場で開業。93〜03年に日本調教師会会長を務めた。JRA通算795勝、重賞はダイナフェアリー、ユキノサンライズ、ペインテドブラックなど27勝。