【フェブラリーS】目野師、孝行息子ブレイブと悔しさ晴らす
2018年02月16日 05:30
競馬
21年前の97年フェブラリーS。4連勝で1番人気に推された目野厩舎のストーンステッパーは、積極的な競馬で粘るもシンコウウインディの末脚に屈し首差2着。その後もビッグタイトルに手が届かなかった。指揮官悲願のJRA・G1初制覇へ、今年に懸ける思いはひとしおだ。
水曜の追い切りは福永を背に坂路で4F51秒6〜1F12秒5の好時計。トレーナーは「やるつもりはなかったけど、ジョッキーが乗ると動く。年を重ねて力をつけているね。元気いっぱいだよ」と納得の表情。前走の川崎記念は逃げてマイペースに持ち込みV。「後ろからだと持ち味を生かせない。やっぱり積極的に運んだ方がいい」と前走同様の競馬をイメージした。
目野師は騎手時代“逃げ”を得意とし、ガッツあふれる騎乗でファンを沸かせた。「5番枠以内だったらハナを奪う覚悟で乗っていた。今回も勝つことしか考えてないよ」。ケイティは15年6月の入厩から一度も放牧に出ずに戦い続けてきた孝行息子。指揮官の思いと共に、府中の長い直線を全力で走り抜く。