【高松宮記念】V条件ピタリ!5歳キングが“波乱王者”だ
2018年03月21日 05:30
競馬
【ヤング優勢】過去10年の優勝馬の年齢別成績は5歳が【5・5・2・3・5】で首位。続く4歳が【2・0・4・30】。レッドファルクスは既に7歳。同期間で「6歳以上」で優勝したのは南半球産のキンシャサノキセキ(7、8歳時の10、11年連覇)と香港馬エアロヴェロシティ(15年)だけ。高松宮記念がG1に昇格した96年以降、内国産馬で7歳以上の優勝はない。ファルクスは“世代交代”の波をはね返せるのか!?
【あの年と…】状況は08年に似ている。1番人気は前年高松宮記念覇者スズカフェニックス。直前の阪急杯(2着)は59キロを背負い、メンバー2位の3F34秒2の鬼脚。ただ本番は鬼門の年齢(6歳)が響いたか!?追い込み届かず3着。勝ったのが14戦目の前走シルクロードSで重賞初Vを飾ったばかりの5歳ファイングレイン。同じ5歳で、グレインを上回る24戦目で重賞初制覇(オーシャンS)を制したキングハートに境遇が似てないか!?優勝馬10頭の前走着順は1着馬と2着馬が共に4頭(4、5着共に1頭)とステップに関係なく、前走好走馬が強い傾向も合う。北村宏とコンビ継続の強み。障害の名騎手として鳴らした星野師は「“最後に競る形になるといい”とジョッキーが言うのだから、そうなんだろうね。馬は乗らなくちゃ分からない」と全幅の信頼を寄せている。
【新中京にもフィット】改装した12年以降の中京は直線413メートル(従来314メートル)と延びたが、12年以降の6回中、優勝馬5頭は「最終4コーナーで4番手以内」。コース改装後も先行馬有利。好位4番手からしぶとく伸びオーシャンSを勝ったキングハートの“先行力”はV資格十分。重賞初Vの勢いに乗りG1まで射止めるシーンは夢ではない。