【大阪杯】ミルコ神まくり!リチャード“悲願”初G1制覇
2018年04月02日 05:30
競馬
「直線はいい手応えで負けないと思った。有馬のときは手前を替えなかったけど、今回はしっかりと替えていた。右・左(回り)は関係ないね。次も楽しみ」
庄野師にとっても延べ22頭目挑戦で手にしたJRA・G1初制覇。目に涙を浮かべ鞍上とガッチリ握手。
「ゲートでワンテンポ遅れたが、ジョッキーがロスなく立ち回ってくれた。序盤から流れが遅かったので、心の中で“動け”と思っていた。いいタイミングで抜け出してくれました」
トレーナーはリチャードでレース後に流す涙は3度目。1度目は今回と同じ舞台の新馬戦。断然の支持を集めながら鼻差2着。「勝つだろうと思っていた。僕のおごりもあった。悔しくて…」。2度目は昨年のダービー(2着)。レイデオロに敗れ世代の頂点には立てなかった。「馬にとっては一生に一度ですから」。14年のセレクトセールで1億5500万円(税抜き)で取引されたダイヤの原石。この中間も間隔は詰まっていたが最終追いに鞍上を乗せ闘魂注入。調整に一点の曇りもなかった。
「オーナーもG1を勝たれるのは初めて。(新馬戦で負けた)同じ舞台で勝てて良かった」
今年の芝1800メートル以上の中・長距離の重賞13レース中、8勝が現4歳世代のV。ハイレベルな世代を戦い抜き頂点を極めた。今後は宝塚記念(6月24日、阪神)も視野に入る。「馬の様子を見ながらオーナーと相談して決めたい。昨年勝ったキタサンブラックは年度代表馬に。追い付け、追い越せでやっていきたい」と庄野師。パワーアップした“新生リチャード”が、このままVロードを突き進む。
◆スワーヴリチャード 父ハーツクライ 母ピラミマ(母の父アンブライドルズソング)牡4歳 栗東・庄野厩舎所属 馬主・(株)NICKS 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績10戦5勝 総獲得賞金4億3653万6000円。