【桜花賞】1強ムード待った!デルニエ“怪物”の血が騒ぐ
2018年04月02日 05:30
競馬
今年送り込むデルニエオールはG1・6勝オルフェーヴル、同3勝ドリームジャーニーの全妹という池江厩舎ゆかりの血統。「能力は3歳牝馬でもトップクラス」と指揮官の評価も高い。重賞は未勝利ながら、前走のフィリーズレビュー(3着)は馬群の間から抜け出し、きっちり本番の出走権を手にした。
栗毛のボディーに、顔の白い流星は兄オルフェそっくり。馬体は410キロ少々と兄よりコンパクトだが、走りだしたら迫力満点だ。担当する斉藤助手はミッキークイーン、ミスエルテなど牝馬の扱いにも定評がある腕利き(大阪杯2着のペルシアンナイトも担当)。同助手は「小さい馬でも細くは見せない。先頭に立つとフワッとするけど、後ろから来るとまた伸びる」とセールスポイントを挙げる。
非凡な闘争心も兄譲りだ。まだ粗削りな面はあるものの、偉大な兄も使いながら成長しクラシック3冠を制した。今年の桜戦線はオルフェ産駒のラッキーライラックが不動の中心だが、まだ対戦していない分、未知の魅力もある。近年、フィリーズレビュー組は08年レジネッタ(12番人気)、17年レーヌミノル(8番人気)が本番で波乱V。無敗の2歳女王の父を兄に持つ“黄金血脈”馬・デルニエオールには、波乱の立役者の資格は十分ある。圧倒的人気を背負うラッキーの最大の敵は“近く”にいるかもしれない。