【桜花賞】マウレア、粘って半馬身先着“桜最多5勝”の豊で頂き
2018年04月06日 05:30
競馬
武豊は「カリカリしやすいタイプと聞いていたけど、落ち着いていて乗りやすかった。栗東滞在がいい方に出ているのかな」と好感触。続けて「近江米がおいしいのかな!?カイバ食いも旺盛らしいので」と軽妙トーク。なるほど、ピカピカの体の張り。美浦から駆け付けた手塚師は「精神的にずぶといので2週続けて古馬相手にこれだけできる。サラッとやると、実戦もサラッと走ってしまう面があるからね。G1は甘くないから。やらないとね」と適度に負荷をかけた好追い切りに目を細めた。
全姉アユサンは13年チューリップ賞3着後、栗東に直接移動。見事、桜の女王に輝いた。妹もチューリップ賞(2着)から栗東と、姉と同じ道を歩んだ。指揮官は「(12年の)アイムユアーズのこともあって」と回想した。同馬はフィリーズレビューV後に栗東に移動したが、中3週の桜花賞は3着惜敗。「あの時はもう少し(栗東の)滞在期間が長い方がいいと…。で、姉と同じに」と桜花賞まで中4週のチューリップ賞を選択。2着で桜花賞の優先出走権をつかんだ。
栗東滞在は姉同様、吉と出ている。同師は「暖かくなる時季と重なり、冬毛も抜けて、毛ヅヤも良くなった。カイバも食べている」と目を細めた。阪神JF(3着)、前走に続き、3度目のラッキーライラックとの対戦。桜花賞史上最多5勝を誇る武豊は「強い馬もいるけど、桜花賞は人気馬が時に平気で負けることもある。前走は(桜花賞優先権の)3着以内を獲る必要があった。今回の方が“大振り”できるので」と白旗は掲げず、逆転戴冠を見据える。姉の歩んだ道が実れば、史上初の桜花賞姉妹Vは夢ではない。