打倒をオジュウを目指した15年の優勝馬アップトゥデイトは完敗の2着。昨年暮れの中山大障害のような大逃げは打てず、道中で他馬に絡まれる苦しい展開。オジュウの徹底マークを受け、最終4角で先頭を譲ると差は開く一方。勝ち馬から2秒4、見た目に15馬身以上の大差をつけられた。
「駄目だった。かなわない。化け物だよ。俺の馬も力は出し切っている」。林は素直に完敗を認めた。障害通算2000回騎乗(あと6回)を区切りに引退を表明している鞍上は「これで悔いなく辞められる」と吹っ切れた表情で語った。
佐々木師も「レコードを3秒6も縮められては…。こちらも状態はかなり良かったけど、向こうがさらに進化していた」と勝者を称えるしかなかった。今後は休養して夏競馬に備える。