【ヴィクトリアM】余裕のアエロ 坂路で2番目の好時計
2018年05月11日 05:30
競馬
水曜追いが主体になった昨今では珍しい木曜追い。指揮官は「実は週初めの段階で“木曜追い”は考えていた。古馬になって、追い切り後の体の痛み具合やダメージの戻りを見ると、木曜に追った方が競馬でちょうどいい感触になる。結果的に水曜が凄い雨だったので木曜にした」と端的に説明。続けて「まだ水分は残っていたが、気分良く涼しげに走っていた。リラックスして、いいフォームで走っていた」と上々の最終リハに合格点を与えた。
4歳初戦となった前走・中山記念は逃げるマルターズアポジーの2番手でしっかり折り合って2着。同師は「初めての古馬でそれも男馬相手。多少重たい面もあり、期待半分、不安半分だった。最後は他馬にかぶされかけながら、スイッチが入って伸びた。能力と根性を見直した」と大きな収穫を感じ取った。
その後はノーザンファーム天栄(福島)で放牧を挟み、青写真通りに春の大目標G1へ。指揮官も放牧先に出向き、騎乗して体調を確認した。2日の1週前追いに騎乗した新コンビ戸崎は「イメージ通りにしぶとさを感じたし、思っていたより軽い走りをする。これだけの馬に乗せていだたけるのは光栄」と実戦を心待ちにしている。
舞台の東京マイルは昨春NHKマイルCでG1初制覇を飾った思い出のコース。当時記録した1分32秒3はメンバー中No・1の持ち時計。週中とは一転し、好天予報の週末で心強いアドバンテージだ。菊沢師は「舞台が東京に替わるのはもちろんいいです。戸崎君は日本を代表するジョッキー。楽しんで乗ってもらえれば…。4歳になって僕の思っている以上に成長しているし、僕もレースを楽しみにしている」と2度目のG1戴冠を祈っていた。