今年からS1に昇格した「第63回大井記念」(1、2着馬に第41回帝王賞=G1、6月27日、大井=の優先出走権)が23日、大井競馬場で行われた。単勝1・7倍、圧倒的1番人気に推されたリッカルドが後続を3馬身突き放す圧勝劇で重賞4連勝を飾った。
5番手から直線を向いた直後、馬場の真ん中に進路を取ったリッカルド。勢いそのままに前を行く馬をのみ込んだ。1頭になってからはグイグイと加速してゴールを駆け抜けた。手綱を取った矢野は「リズム良く走ってくれて、いつでもはじけそうな感じだった。次はさらに強いメンバーになるが楽しみ」と笑顔を見せた。佐藤太師も「もまれる競馬だったが折り合って突き放す素晴らしい走り」と愛馬を褒めちぎった。次走は帝王賞を視野に調整することになったが、南関東で力をつけた今、JRA勢との対戦も楽しみになってきた。
2着サブノクロヒョウ(笹川)切れる脚がないだけに消耗戦になったのが良かった。
3着ヒガシウィルウィン(森)ペースが遅く前半力んでいた分かな。追い出して手応えがいまひとつだった。
◆リッカルド 父フサイチリシャール 母キョウエイハツラツ(母の父オペラハウス) セン7歳 船橋・佐藤裕太厩舎 馬主・レックス 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタッド 戦績39戦10勝(南関東5戦4勝) 総獲得賞金2億3088万2000円。