サクソン、世界へインパクト!ディープ産駒日英仏ダービーVへ
2018年06月01日 05:30
競馬
デビューから3連勝でG1・レーシングポストTを優勝。今年初戦で日本の皐月賞に相当する1冠目の英2000ギニーを勝ち、日本産馬として初めて競馬の母国のクラシック制覇を果たした。迎える英ダービーは断然の1番人気。12年キャメロット以来となる2冠馬誕生への期待が高まっている。
オブライエン師は「全てが順調。現時点で他の管理馬と比較する気はないが、彼は非常にいい2歳シーズンを過ごし、3歳初戦もいい勝ち方だった。このまま成長を続けてくれれば」と手応えをにじませる。鞍上は日本でもおなじみのライアン・ムーア。武豊も「サクソンウォリアーは体のサイズがそう大きくないし、写真を見てもディープインパクトの現役時に似ている。ディープの名が世界中に広まるのは喜ばしいこと。1番人気の期待に堂々と応えてほしいですね」とエールを送る。
枠は1番。だが、それ以上に大きなポイントに挙げられているのが馬場状態だ。現地では火曜から水曜にかけて21ミリの降雨があり、多頭出しの師は「ソフトな馬場はウチのどの馬にとっても理想ではない」と慎重なコメント。それでも元々、日本とは馬場もコース形態も異なる英愛の競馬場で結果を出してきたサクソン。仮にベストといえない馬場でも難なく克服する可能性は高い。
英ダービー翌日の仏ダービーにはスタディオブマンが出走予定。G2グレフュール賞を制した同馬も有力候補の一頭に挙げられている。日英仏。わずか1週間で3頭のダービー馬を輩出すれば、種牡馬ディープインパクトの名が世界中にとどろくに違いない。