【宝塚記念】ヴィブロス、半端ない仕上げ!雨の坂路をスイスイ
2018年06月21日 05:30
競馬
「先週、3頭併せでしっかりやって仕上がっていると思ったし、今日は坂路でサッと。軽くしたかったから、良馬場でも4F56秒ぐらいのイメージだった」
G1に出走する馬の最終追いとしては異例の遅い時計だが、昨秋の敗戦を踏まえての調整パターンだ。同じ2200メートル戦のエリザベス女王杯(5着)は序盤から行きたがる面を露呈。直線で伸びを欠いた。当時の最終追いは4F52秒0を出していた。「あの時は当週の追い切りでジョッキーが乗って、気合が乗ってしまったから」と敗因を分析。
1週前にはコンビ復活となる福永を背にCWコース3頭併せで負荷を掛け、ラスト1F11秒2の伸びで最先着した。一昨年の秋華賞V以来の騎乗となる鞍上は「全体的にボリュームアップして、以前とは全然違った」と成長ぶりに驚きを隠せない。
世界進出したドバイターフは17年1着、18年2着と2年連続で連対。大舞台での勝負強さは、元メジャーリーガーの佐々木主浩オーナー譲りだ。昨年はドバイ遠征の後、秋まで休養したが今年は上半期のグランプリを盛り上げる。「今年は昨年以上にダメージもなく順調に調整できている」と仕上がりに太鼓判。
オーナーが所有した姉のヴィルシーナは14年の宝塚記念で3着。指揮官は「姉が負けているので、何とかヴィブロスで勝ちたい」とリベンジに燃える。昨年のドバイターフは道悪の馬場を力強く伸び、世界の強豪を差し切った。「昨年のドバイはちょうど、こんな感じの天候だったな。1週間、雨が降り続いたから」と梅雨空を歓迎。日本を代表する“なでしこ”の末脚が週末の仁川でサク裂する。