菜七子、「JRA札幌セミナー」講師 夢はダービージョッキー
2018年06月22日 05:30
競馬
企業経営層向けのセミナーでもあり、前半のテーマは厩舎経営者としての調教師の考え。丸山、野中、菜七子と現役のJRA調教師で唯一、3人の弟子を抱える根本師。「3人とも性格、技術が異なるので、アドバイスの仕方が違う。特に菜七子は女性なので、頭ごなしに叱りつけず言い方に気を配っている。(兄弟子の丸山)元気には“菜七子には優しい”と言われるが、するべき指導はちゃんとしています」。自らの“師匠論”を語ると、部下を多数持つ参加者たちが大きくうなずく場面も。菜七子は「先生は優しく、時に厳しく指導してくれる。心の底から根本厩舎(所属)で良かったと思う」と笑顔を見せた。
後半は騎手・藤田菜七子にテーマが移り、デビュー戦、初勝利、17日の31勝目などの映像が流された。G1騎乗が可能となったことについて、菜七子は改めて「女性としてではなく、1人の騎手として認められ、G1に乗せてもらえるようになりたい」と決意表明。根本師も「最近はどの騎手も、菜七子に遠慮せず勝負を挑んでくる。騎手として認められた証拠。G1で依頼されるよう技術を磨いてほしい」とエールを送った。最後は「夢の話ですが、ダービーを勝ちたい。そのために次の1勝を目指したい」と締めくくった菜七子。傍らで師匠が、成長した愛弟子を頼もしそうに見つめていた。