菜七子、ばんえい初体験 興奮隠せず「迫力あって楽しかった」

2018年08月21日 05:30

競馬

菜七子、ばんえい初体験 興奮隠せず「迫力あって楽しかった」
<ばんえい競馬JRAジョッキーDAY>エキシビションレース2R、ブチオに騎乗した藤田菜七子は2着(撮影・高橋茂夫) Photo By スポニチ
 女性騎手のJRA通算最多勝利記録34勝に並んだ藤田菜七子(21)が一夜明けた20日、北海道・帯広競馬場で開催された「ばんえい競馬」に初参戦した。この日は「JRAジョッキーDAY2018」と銘打たれ、中央競馬の7騎手がゲスト参加。菜七子は計2回のエキシビションレースに騎乗し、4、2着の総合2位タイと大健闘した。また、人生初の馬券を購入し、的中させるなど満喫した様子だった。
 2回のエキシビションレースを乗り終えた菜七子は興奮を隠せなかった。

 「初めて乗せてもらって、凄く楽しかった。後ろから(馬に)“頑張れ!”って言っちゃいました。ばん馬はいつも見ているサラブレッドと全然違う大きさでびっくり。スタートが凄く速くて、座ってても落ちそうになって怖かったし、障害もかなりの急勾配で迫力がありました」

 第1戦はサクラオトメ(牝3)に騎乗し、サポート役のばんえいジョッキーと2人で息を合わせながら、序盤はゆったり中団後方を進んだ。2つの障害をクリアすると、猛追での4着。2戦目は、白斑馬で人気を博するブチオ(牡5)との“アイドルタッグ”で積極果敢なレース運び。トップで障害を上がり逃げ切りを図ったが、下りで差されて惜しくも2着だった。

 総合最下位になると、恒例の罰ゲーム「顔面ゴムパッチン」が待ち受けていたが、痛みを回避するどころか、総合2位タイの大健闘にファンは大喝采。初めて騎乗した“世界に一つだけの競馬”を満喫し、菜七子は「凄く新鮮でした。今まで来る機会がなかったけど、ばんえい競馬のことをたくさん知ることができて良かった。馬を扱うという意味では本業と同じ。学ぶところがあったかな、と思います」と充実の笑顔で振り返った。

 そして、人生初体験は騎乗だけではなかった。「馬券を買うこと自体、今日が初めて」と告白。前走成績を参考に購入したが、「一回も当たりません。当てたいですね」と苦笑が続いた。それでも、メイン10Rでは紅一点で3番人気のキサラキクを本命、マルミゴウカイを対抗に予想し、◎―○の1点勝負で馬連640円を見事にゲット。最後に勝負強さをのぞかせたのも、また菜七子らしかった。

 ◆ばんえい競馬 最大1トンの鉄ソリを馬体重1トン前後のばん馬に引かせて競い合う。直線200メートルのセパレートコースで行う。フルゲートは10頭。途中に2つの障害を設置。スピードだけでなく、パワーやスタミナを温存させる必要があり、他の競馬と異なる独自の手綱さばきや駆け引きが重要になってくる。ソリの最後端が決勝線を通過した時点でゴールと認められるため、ゴール前での逆転劇も見どころの一つ。18年現在、世界で唯一帯広競馬場でのみ開催されている。  

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