【マイルCS】アエロ 馬なり50秒9!剛腕ムーアに全権委任
2018年11月15日 05:30
競馬
鞍上はモレイラからムーアへ世界的名手のバトンタッチ。ムーアは日本でG1・7勝を挙げ、マイルCSでは15年V(モーリス)、16年3着(ネオリアリズム)、17年2着(エアスピネル)と“金銀銅”を総なめにしているメダル請負人だ。菊沢師は「枠順は気にしてない。みんなと一緒にゲートを出れば、おのずと前で競馬しているはず」と鞍上のリードで愛馬の長所がさらに伸びると信じている。
前走の毎日王冠は完璧な逃走劇。府中の長い直線でライバルたちは馬体を並べることすらできなかった。だが、その代償は大きく疲労が蓄積。回復具合を見極め、天皇賞・秋ではなくマイルCSに矛先を向けた。「前走後はこの馬のウイークポイントである疲れが見えたが、回復具合が早くてホッとした。一度競馬を使いジョッキーにビシっとやられた影響なのか、やる気スイッチが入って調教するのが大変だよ」と指揮官はおどけて笑う。それは余裕の笑み。「とても落ち着いてリラックスしている。いい状態」と付け加えた。
勝敗の鍵は淀の舞台。デビューから唯一、掲示板を外したのが昨年の秋華賞。初体験の距離、コース、重馬場に苦しみ1番人気で7着に敗れた。あれから約1年。「凄く成長してパワーも体も大きくなった。他の馬うんぬんより、この馬自身が気分よく駆け抜けてくれれば」と師。ムーアの巧リードで自分の走りを貫けば、2個目のG1金メダルが見えてくる。