【朝日杯FS】アレグリア、1馬身先着 古馬を子供扱い
2018年12月13日 05:30
競馬
Wコースで併せたトレクァルティスタ(7歳1600万)を子供扱い。主戦・ルメールを背に2馬身後方から差を詰める。3角で早くも並びかける勢い。直線では手綱を押さえたまま楽走で1馬身半先着した。ストップウオッチを持ち歩かないトレーナーは遅い時計(5F69秒2)も意に介さない。「走るのが大好きな馬。勝手に走っちゃうから余計な調教はいらない。キャンターより少し速ければ十分」。あどけない顔で「滑っている時間が楽しい」と笑う紀平のような前向きな気性。「他の牝馬とは全然違う」と同師が指摘するスピードも兼ね備えている。「体重も前走から6キロぐらい増えている。男馬みたいな体つき?そうじゃなきゃ牡馬にぶつけないよ」と続けた。
追い切りから引き揚げてきたルメールも手応えを隠さない。「男相手でも心配していません。前走(牡馬混合のサウジアラビアRC)だって楽勝。ポテンシャルが高い」と語り、追い切りの動きにも合格点を与えた。「少し掛かったけど、この馬らしい。ペースが遅いので走りたがっていたんです。追い切りの直前に(右後肢を)落鉄したけど、バランスのいい走りだったし、手前(軸脚)をしっかり替えて素早い反応だった」
歴戦の古馬をキャンターで一蹴した天才少女が挑むのは80年テンモン以来38年ぶりの牝馬制覇。ターフの紀平梨花が華麗に舞えば、G1舞台はその名の通り大歓声(グランアレグリア)に包まれる。