【有馬記念】(1)オジュウチョウサン 好調サイン出た
2018年12月23日 05:30
競馬
引き揚げてくる愛馬を待つ間、話題は枠順抽選会へ。「武さんは凄い。あそこで1番を引いてしまうんだ。しびれたよ。あの時点から、何かドラマが始まっているような気持ちだよ」。少し興奮気味の長沼厩務員とは対照的に、和田正師は沈着冷静。歩様を入念に確認すると「順調ですね。気合は入っているが、ガムシャラに行ってるわけでもない」。端的な感想を口にして「次の調教があるので」と足早に厩舎へ。管理馬はオジュウだけではない。大一番を前にしても、厩舎の日常は変わらない。
指揮官は障害のパートナーで、調教も担当する石神への感謝の言葉を口にする。「難しい面がある馬。それでも彼は“オジュウに乗るのは楽しい”と引き受けてくれた。調教の加減も彼が一番分かっている。ありがたいです」。石神は中山で騎乗のため、最終調整にまたがることはなかったが、ニホンピロバロンで見事に中山大障害V3を達成。最高の形でバトンを渡した。今度はオジュウが、相思相愛の相棒に最高の恩返しをする番だ。