【中山金杯】WINブライト!ラスト急加速で昨年2着の雪辱
2019年01月06日 05:30
競馬
道中は想定外の7、8番手。好位で運ぶパターンがブライトの体に染みついていたが「馬の具合が良く完成度も上がっていた。4コーナーから長い脚を使って最後にねじ伏せるのがいい」と主戦はパートナーを信じ抜いた。加速度を増してラスト150メートルでトップギア。内のステイフーリッシュを1/2馬身捉えて19年最初の重賞Vゴールを駆け抜けた。
デビューから腰に不安を抱えていたブライト。「針の穴に糸を通すような攻め馬」と松岡が振り返るほど、仕上げには心血を注いだ。「中間は4度乗ったが稽古のやり過ぎに注意した。かといって負荷をかけないわけにもいかない。ギリギリを見極めた。自分の騎手としてのレベルも上がったのかな」。デビュー17年目の34歳は胸を張った。自宅を出る前に「勝つから」と元タレントの美帆夫人(35、旧姓杉浦)、長女・心晴ちゃん(7、こはる)、次女・渚ちゃん(5)に約束し有言実行。ヒーローインタビューでは「いつもありがとうございます」とカメラ越しに夫人へ感謝し、初笑いで照れた。
畠山師は「今回はしまいを生かす競馬で作戦の幅が広がった」。そう目を細めると「次は(昨年勝った)中山記念(2月24日)が目標になる。その結果次第で、もう一つ上の舞台」と、G2連覇&5度目のG1挑戦を思い描く。人馬一体の走りを体現した松岡&ブライト。「輝かしい」という馬名の由来そのままに、人馬には明るい19年が待っている。
◆ウインブライト 父ステイゴールド 母サマーエタニティ(母の父アドマイヤコジーン)牡5歳 美浦・畠山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町コスモヴューファーム 戦績16戦6勝 総獲得賞金2億3672万5000円。