【香港C】ウインブライト狙う!日本馬初の春秋V 松岡自信「状態は上向いている」
2019年12月04日 05:30
競馬
愛馬の動きを報道陣とともに見守った松岡は「秋2戦より確実に状態は上向いている」と目を細めた。その直後、主催者の香港ジョッキークラブからインタビュー依頼が舞い込み、次第に松岡を囲む輪が大きくなった。「春は勝つつもりで香港に来たので結果に驚きはなかった。今回も自信があります」。海外の記者に囲まれても柔和な表情は崩さないが、飛び出したのは強気な“勝利宣言”。G1・2勝目に燃えている。
春秋の香港2000メートルG1制覇となれば日本馬初の快挙。香港カップの総賞金は2800万香港ドル(約3億9200万円)で、香港で行われるレースの中で最高。クイーンエリザベス2世Cも同2400万香港ドル(約3億3600万円)と高い賞金を誇る。まさに春秋のグランプリ。日本で言えば宝塚記念→有馬記念連覇に値する偉業だ。「最強の牝馬に胸を借りる一戦だが、負けるつもりは1ミリもない」(松岡)と最大のライバルと目していたアーモンドアイの回避で、相手関係はグンと楽になった。登録8頭のうち4頭は春に撃破済み。レーティング120はメンバー中トップ。優勝候補の筆頭であることは間違いない。
「2歳からずっと“G1を勝てる”と言い続けてきた馬と一緒に成長してきた。思い入れが凄くある」。4日の追い切りでは松岡自らが究極の仕上げを施す。「枠もまだだし、確かな勝算があるわけではないけれど、勝つために出る」。“相棒”と呼ぶにふさわしい人馬が再び香港の地で輝く予感がする。