【阪神JF】70周年の今年は…池添ルーチェ 3勝馬不在混戦
2019年12月04日 05:30
競馬
また両年とも3勝以上の馬が不在で、今年と似たメンバー構成。ヤマカツスズランは無敗馬3頭、アパパネは1戦1勝のタガノパルムドールを下した。
ならば今年、無敗馬を撃破するのは?前記2つの条件を満たす馬が1頭だけいる。79年7月23日生まれ、40歳の池添謙一が騎乗する3戦2勝のルーチェデラヴィタだ。ルーチェの前走・アルテミスS6着は前残りの展開が響いたが、勝ったリアアメリアと同じく上がり33秒台の脚は使った。舞台が新馬戦で勝った阪神マイルになるのもいい。
池添は07年に阪神JF(トールポピー)を制したが、99年の同レースにも少なからず因縁がある。ヤマカツスズランとききょうSで勝利を挙げながら、本番は愛国の名手キネーンに手綱を譲った。もし騎乗し、勝っていたら記念すべきG1初制覇だった。あれから20年。G125勝を挙げる名手に成長した池添は今夏、40歳になった。儒教の開祖である孔子は、著書「論語」に「四十にして惑わず」と記した。マイルCSで代打騎乗のインディチャンプを見事Vに導いた男が、再び迷いのない手綱さばきでうら若き乙女をエスコートする。